By Ryo , 9 9月 2026
VIC-1001

私がマイコン(Micro Computerの略)と出会ったのは10歳の時。友達の家でNECのPC-8001を触らせてもらったのが最初でした。グリーンモニターに文字が表示されるだけなのに、キーを叩くと画面が反応することに一発で引き込まれました。家に帰ると、VHSビデオデッキのボタンをカチカチ押しながら「マイコンが欲しい!」と両親に頼んでいたのを覚えています。

その2年後、12歳の時。すがやみつる氏の漫画『こんにちはマイコン』の巻末で紹介されていたいくつかの8ビットコンピューターの中に、Commodore VIC-1001がありました。VIC-1001はその中でも一番安かったため、私はそれを両親にねだりました。当時の本体価格は49,800円(定価は69,800円)。そしてついに秋葉原の九十九電機(ニュー秋葉原センター)で、モニターとカセットレコーダー(C2N)、ジョイスティックのセットを買ってもらいました。

今思えば、12歳の小学生によくこんな高価なものをプレゼントしてくれたものです。けれど、この出来事がきっかけで、私は後にコンピューター関係の仕事に就くことになりました。

当時は、Commodoreの日本法人であるコモドール・ジャパン株式会社がまだ存在し、販売代理店はムーミンという会社だったと記憶しています。デパートのマイコン売り場にもムーミンが入っていて、VICの周辺機器やゲームカートリッジが並んでいました。記憶は曖昧ですが、1〜2年後にはFDD(VIC-1540)やプリンター(VIC-1525)も購入したと思います。

おそらく当時、日本でコモドール製品を買う人は少なかったのでしょう。売り場の店員のお姉さんにはすっかり顔を覚えられていたと思います。他の売り場にはZX-81, SORDのM5や光速船が並んでおり、M5版のGalagaはアーケード版そっくりだった記憶があります。MAX MACHINEはテレビCMも流れていて、13歳の時に友達が買いました。しかし、Commodore 64を売っていた記憶はありません(後にその友達からMAX MACHINEを譲ってもらいました)。

そしてある日、お姉さんが「このお店、なくなっちゃうの」と言いました。そう、私がVICと出会って間もなく、Commodoreは日本から撤退してしまったのです。

AIで描いたイメージです。

12歳の私は「大人になったらコモドール・ジャパンに就職したい」と本気で思っていました。

そしてその夢は、後に“半分だけ”かなうことになります。

 

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